今、渦中のレアアース。
レアアースそのものについては、なかなか説明が無いですね。
レアアースを直訳すると稀少な地球?
稀少じゃない地球ってなに??
正しくはrare earth elements.
日本語では希土類元素。
長いので省略して呼ぶのはいいとしても、ニュースや新聞ではしっかりエレメンツまで付けるべきかもしれませんね^^;
レアアースとはランタノイド15種とイットリウム、スカンジウムの合計17種の稀少元素のことです。
メディアがレアアースと呼んでいるのは、レアアースを含む鉱物のことですね。
要は稀少なレアメタルの中でさらに稀少なもの。
電気自動車、LED、レーザー、光磁気ディスクなどに使われています。
それはさておき、レアアースが中国から入らないとなると国内や世界で別の道を模索しています。
・レアアースを使わずに、別の元素・技術で代用する。
・レアアースを他の国で発掘する。
実は、レアアースは中国(内モンゴル)でだけ採れるわけではないのです。
少し前は色々な国で採掘されていました。
しかし、中国では採掘も比較的楽な地表に近いところに埋まっているために、他の国よりコストが掛からず採れるというわけです。
それで中国に頼りきる形になってしまったのですが、来年から続々と途上国を中心にアメリカ、カナダ、オーストラリアなど様々な国々で採掘が開始される予定です。
コスト的には厳しくなり、工業や技術の発展の足踏みとなる可能性もありますが、途上国が潤う可能性も高いです。
途上国の資源、先進国の技術の2つが上手く融合すればいいですよね。
大規模採掘にあたり、環境破壊も心配ではありますが・・・
日本でも眠っている貴重な資源があります。
メタンハイドレートというもので、日本の海底に眠っており、二酸化炭素排出量の少ない次世代の画期的な燃料になるとの見解がされています。
コストや採掘技術等に問題があり、まだまだ研究段階ですが明るい話題として嬉しく思います。
レアアースの話に戻りますが、レアアースを宇宙で探すという研究も進んでいるようです。
希土類元素は宇宙的に観ても稀少な元素ですが、隕石に多く含まれていることもあり、その可能性は未知数です。
宇宙から来たレアアースというのも、言葉的にはなかなか矛盾しますが^^;
ギベオンやパラサイトや石質隕石各種など、私たちの手に入り易い隕石にもレアアースは含まれていることがあります。
隕石以外で私たちに身近なレアアースは、フローライトのイットリウムでしょうか。
すべてのフローライトが含んでいるわけではないですが、フローライトは微量のイットリウムにより、発色・蛍光します。
フローライトのイットリウムは抽出して資源として使えるわけではないですが、レアアースという稀少で、しかも放射性鉱物を含みながらも、かわいらしく佇むフローライトを観るとタダモノではないな、と思ってしまいます。
かわいい顔して・・・?
M.M(部屋に放射性鉱物を溜めこんでいます)